「うちの愛犬の体重が伸び悩んでいる…」「我が家のワンコがやせ細っているように感じる…」という懸念をお持ちの方はいらっしゃいませんか。
犬の適正体重は品種や年齢により様々ですが、平均より著しく体重が少ない場合、飼い主さんは不安を覚えるものです。
本稿では、体重増加が必要な愛犬向けの、少量で高カロリーなドッグフード12種をご紹介いたします。
併せて、愛犬の体重が不足しているかを見極める方法や、食欲不振時の対応策についても詳しく説明しますので、ぜひご活用ください。
掲載しているサービスは編集部が独自に調査を行ったうえで、評価を行いランキング化しています。
このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト、楽天アフィリエイト含む)を掲載しています。
目次
少量で高カロリーなドッグフード選びのポイント
体重が不足気味の愛犬のために、少量で十分なエネルギーを供給できるドッグフードの特性を詳しく説明いたします。
- 動物由来のタンパク質を主原料とするフードを選択する
- 高カロリー設計のフードを優先する
- 脂質含有量が豊富なフードを検討する
- 消化を助ける成分が豊富に含まれているフードを探す
- 人工的な添加物を含まないフードを選ぶ
- 愛犬が喜んで食べるフードを見つける
上記の要素を考慮し、愛犬に最適なドッグフードを見つけましょう。
動物由来のタンパク質を主原料とするフードを選択する
体重増加を目指す愛犬には、動物性タンパク質を主原料とするフードが最適です。
鶏肉、馬肉、鹿肉など、多様なタンパク源から、愛犬の嗜好やアレルギー状況に合わせて選択することが大切です。
植物性タンパク質も摂取可能ですが、消化吸収に時間を要し、必須アミノ酸が不足する可能性があります。
やせ気味の愛犬の体重管理は重要ですが、同時に必要な栄養素をバランスよく摂取させることも忘れずに。
高カロリー設計のフードを優先する
愛犬の体重増加には、高カロリーフードで十分なエネルギーを摂取することが最も重要な基本となります。
具体的には、100g当たり360kcal以上のエネルギー量を持つフードが、体重を増やすのに適しているでしょう。
高カロリーフードは過剰摂取で肥満のリスクがあるため、特に食欲の少ない愛犬に適しています。
また、幼犬用フードは成犬用と比較してカロリーが高めに設定されており、子犬の健全な発育に不可欠です。
幼少期からやせ気味だと、将来的に必要な脂肪や筋肉がつきにくい体質になる可能性があるため、注意が必要です。
脂質含有量が豊富なフードを検討する
愛犬の体重を増やすには、ドッグフードの脂質含有量に着目することが重要です。
脂質は効率的にエネルギーに変換され、余剰分は体脂肪として蓄積されるため、体重増加に貢献します。
また、脂質が豊富なフードは風味が向上し、愛犬の食欲を刺激する可能性があるので、脂質含有量が12%以上のフードを選ぶのがおすすめです。
日本では、運動量の少ない小型犬が多いため、国内製造のフードは低カロリーで太りにくい傾向にあります。
一方、海外製品には大型犬向けに脂質が豊富なフードが多く見られるため、海外ブランドも検討してみるとよいでしょう。
消化を助ける成分が豊富に含まれているフードを探す
消化器系の健康が損なわれると、栄養素の吸収効率が低下するので、
胃腸の機能を助けるフードを選ぶことが重要となります。
食物繊維が豊富なジャガイモや豆類、また乳酸菌やオリゴ糖を含むフードが推奨されます。
さらに、水分摂取不足は消化器官の機能低下につながるため、適切な水分補給が不可欠です。
飲水量が少ない愛犬には、ウェットフードを通常の食事に混ぜることで水分摂取量を増やす方法が良いでしょう。
自家製のウェットフードを与えることで、水分補給だけでなく、食欲増進にも役立つ可能性があるので、試してみることをおすすめします。
人工的な添加物を含まないフードを選ぶ
人工的な添加物の過剰摂取は、愛犬の腸内環境を乱し、消化器系のトラブルを引き起こす可能性があります。
消化不良に陥ると、摂取したフードが嘔吐や下痢により体外に排出され、体重増加どころか健康状態の悪化を招くリスクがあります。
個々の犬によって人工添加物への反応は異なるため、可能な限り無添加のフードを選択することが望ましいでしょう。
さらに、人工添加物で味付けされたフードに慣れてしまうと、無添加フードの風味を受け入れにくくなる場合があります。
将来的に、病気治療のための療法食への移行が困難になる可能性も考慮し、注意が必要です。
愛犬が喜んで食べるフードを見つける
いくら栄養価が高く体重増加に適したフードでも、愛犬の好みに合わなければ摂取してもらえません。
愛犬の嗜好に合ったフードを選ぶ際は、以下の要素に注意を払いましょう。
考慮すべき要素 | 影響 |
---|---|
主要原材料 | フード全体の風味を左右する |
粒の大きさ/形状/食感 | 摂取のしやすさにより食欲に変化が生じる |
香り | 強度や種類により食欲に影響を与える |
好みのフードが見つからない場合、自家製フードとの併用など工夫を凝らすのもおすすめです。
愛犬の好物を混ぜることで、食欲増進が期待できます。
複数の市販フードを試すのが難しい場合は、手作りフードにも挑戦してみることをおすすめします。
【老犬にもおすすめ】少量で高カロリーのドッグフードランキング12選
市場で容易に入手でき、栄養価が高く、少量で十分なカロリーを提供するドッグフードのトップ12をご紹介します。
- OBREMO
- ネルソンズドッグフード
- このこのごはん
- UMAKA
- モグワンドッグフード
- ブッチ
- ココグルメ
- アランズナチュラルドッグフード
- カナガンドッグフード チキン・サーモン
- 健康いぬ生活フレッシュ
- デビフ アニウェル ハイカロリー
- デビフ カロリーエースプラス 犬用流動食
1位:OBREMO
価格(税込) | 【鶏肉】 通常価格:4,830円 定期購入:3,140円 【馬肉】 通常価格:5,552円 定期購入:3,609円 【まぐろ&たら】 通常価格:5,026円 定期購入:3,267円 【いわし&たら】 通常価格:5,277円 定期購入:3,430円 |
---|---|
タンパク質量 | 鶏肉:21.9%以上 馬肉:19.8%以上 まぐろ&たら:17.2%以上 いわし&たら:19.1%以上 |
脂質量 | 鶏肉:11.8%以上 馬肉:10.8%以上 まぐろ&たら:9.6%以上 いわし&たら:9.1%以上 |
1食あたりのカロリー | 鶏肉:360kcal/100g 馬肉:366kcal/100g まぐろ&たら:358kcal/100g いわし&たら:356kcal/100g |
人工添加物の有無 | × |
穀物の有無 | × |
病気対策 | ◯ |
国内産の厳選素材を使用した、高品質なドッグフードです。
100gあたり360kcalというカロリー含有量は、愛犬の適正体重維持に十分な数値となっています。
また、21.9%という高いタンパク質含有量も特筆すべき点です。
鶏肉、馬肉、そして2種類の魚介類を主原料とした4つのバリエーションがあり、愛犬の嗜好に合わせて選択できる点も魅力的です。
オメガ6脂肪酸、ビタミンB群、各種アミノ酸など、多様な栄養素を含有しており、愛犬の皮膚や内臓の健康維持をサポートします。
\定期便でずーーっと35%OFF!/
まずは無料フード診断から
2位:ネルソンズドッグフード
価格(税込) | 通常価格:9,196円 定期購入:7,356円 |
---|---|
タンパク質量 | 28%以上 |
脂質量 | 12%以上 |
1食あたりのカロリー | 365.7kcal/100g |
人工添加物の有無 | × |
穀物の有無 | × |
病気対策 | ◯ |
「ネルソンズ」は、高エネルギー設計で100gあたり365.7kcalを誇り、主に中型犬および大型犬向けに開発されています。
粒のサイズが比較的大きく設計されているため、大型犬が誤って丸呑みしても喉に詰まるリスクが軽減されています。
28%という高いタンパク質含有率は、愛犬の筋肉の発達をサポートしてくれるでしょう。
さらに、消化器系に負担をかけやすい穀物を含まないため、安心して与えられるのも大きな特徴です。
\定期コース最大20%OFF!/
ネルソンズ ドッグフードの公式はこちら
3位:このこのごはん
価格(税込) | 通常購入:3,850円 定期購入:3,278円 |
---|---|
タンパク質量 | 21.3% |
脂質量 | 8.2% |
1食あたりのカロリー | 343kcal/100g |
人工添加物の有無 | × |
穀物の有無 | ◯ |
病気対策 | ◯ |
国内製造の無添加ドッグフードで、ヒューマングレードの品質を誇り、小型犬の健康維持に特化して開発されています。
全年齢の愛犬に適しているため、長期的な健康サポートが可能です。
主原料には高品質な鶏肉や鹿肉を使用しており、筋肉の発達を促進しつつ、健康的な体重増加をサポートする点が特徴です。
また、サツマイモ、モリンガ、マグロなどの成分が体内の老廃物排出を助けるため、涙やけに悩む愛犬にも適しています。
\初回送料無料・15%OFF!/
このこのごはんの公式はこちら
4位: UMAKA
価格(税込) | 通常購入:5,478円 初回限定:1,980円 定期購入:4,930円 |
---|---|
タンパク質量 | 21.4%以上 |
脂質量 | 9.5%以上 |
1食あたりのカロリー | 350kcal/100g |
人工添加物の有無 | × |
穀物の有無 | ◯ |
病気対策 | ◯ |
あらゆる犬種と年齢に適した、信頼できる国内製造のドッグフードです。
高品質さから、プレミアムフードとして高い評価を得ています。
タンパク質源として使用される鶏肉は、九州産の華味鳥を100%使用し、特別な飼料で健康的に育てられた個体が厳選されています。
水分を豊富に含む生肉を主原料とした柔らかな食感が特徴で、幼犬や高齢犬にも食べやすい設計となっていいるのが特徴です。
愛犬の体格づくりをサポートするだけでなく、ビフィズス菌やオリゴ糖の配合により消化機能の向上も期待できます。
5位:モグワンドッグフード
価格(税込) | 通常価格:5,038円 定期コース1個:4,534円 定期コース2個以上:4,282円(1個あたり) 定期コース5個以上:4,030円(1個あたり) |
---|---|
タンパク質量 | 27%以上 |
脂質量 | 10%以上 |
1食あたりのカロリー | 363kcal/100g |
人工添加物の有無 | × |
穀物の有無 | × |
病気対策 | ◯ |
100gあたり363kcalという十分な熱量を提供しつつ、愛犬の健康増進におすすめな人気のドッグフードです。
主原料には、自由飼育で育てられた筋肉質のチキンや新鮮な生サーモンを使用し、さらにサツマイモやエンドウ豆などの栄養源も配合されています。
専門の獣医師が開発に携わり、使用される原材料はヒューマングレード*品質で、安全性にも十分な注意が払われています。
愛犬に栄養バランスの取れた食事を提供したい方におすすめの一品です。
(*:ヒューマングレードの食品工場から仕入れた肉・魚を使用。乾燥原材料等はペットフード用に生産されたものを使用。)
\定期コースご利用で最大20%OFF!/
モグワンドッグフードの公式はこちら
6位:ブッチ
価格(税込) | 【通常価格】 800g:1,650円 【定期購入】 800g:1,485円 |
---|---|
タンパク質量 | 10.5%以上 |
脂質量 | 8%以上 |
1食あたりのカロリー | 116kcal/100g |
人工添加物の有無 | × |
穀物の有無 | ◯ |
病気対策 | ◯ |
ブッチは、国際的に高い評価を受けているプレミアムドッグフードです。
「生肉を超える栄養価のフードを提供する」という理念のもと、生肉に匹敵する栄養成分と水分量を実現しています。
使用される肉類は、環境基準が最も厳しいニュージーランド産であり、安全性が高いことが特徴です。
豊富なタンパク質含有量により、体重が不足しがちな愛犬にも適しています。
多くの飼い主から「愛犬が美味しそうに食べる」と評判のブッチを、ぜひ一度お試しください。
7位:ココグルメ
価格(税込) | 単品お試しBOX:500円 お得な定期便:4,990円~ 単品購入:2,480円~ |
---|---|
タンパク質量 | チキン:13.12g ポーク:14.01g フィッシュ:12.61g ジビエ:11.67g |
脂質量 | チキン:5.4%以上 ポーク:6.7%以上 フィッシュ:4.1%以上 ジビエ:4.3%以上 |
1食あたりのカロリー | チキン:116kcal/100g ポーク:128kcal/100g フィッシュ:105kcal/100g ジビエ:104kcal/100g |
人工添加物の有無 | × |
穀物の有無 | × |
病気対策 | ◯ |
獣医師の監修のもと、栄養学的に設計された総合栄養食がココグルメです。
人間が口にする品質の新鮮な食材を使用し、高い栄養価を誇ります。
水分含有量70%のフレッシュフードであるため、食事から水分補給が可能となっています。
飲水量が少ない愛犬には特に適しているでしょう。
4種類の味わいから選択できるため、愛犬の嗜好に合わせた食事を提供できます。
8位:アランズナチュラルドッグフード
価格(税込) | 通常価格:5,038円 定期コース1個:4,534円 定期コース2個以上:4,282円(1個あたり) 定期コース5個以上:4,030円(1個あたり) |
---|---|
タンパク質量 | 19.25%以上 |
脂質量 | 11%以上 |
1食あたりのカロリー | 341kcal/100g |
人工添加物の有無 | × |
穀物の有無 | × |
病気対策 | ◯ |
「アランズナチュラルドッグフード」はイギリス産ドッグフードで、100gあたり341kcalという十分なエネルギー量を提供し、厳格な品質管理下で製造されています。
香料、着色料、穀物類を一切含まないため、愛犬の体への負担が少ないのが特徴です。
主原料のラムは広大な牧場で飼育され、高品質なタンパク源となっています。
また、サツマイモなどの食物繊維が豊富に含まれており、消化器系に優しく、栄養素の吸収効率も高いという利点があります。
年間を通じて一定の品質が保たれているため、安心して継続的に愛犬に与えられるでしょう。
\定期コースご利用で最大20%OFF!/
アランズナチュラルドッグフードの公式はこちら
9位:カナガンドッグフード チキン・サーモン
価格(税込) | 通常価格:5,038円 定期コース1個:4,534円 定期コース2個以上:4,282円(1個あたり) 定期コース5個以上:4,030円(1個あたり) |
---|---|
タンパク質量 | 29%以上 |
脂質量 | 15%以上 |
1食あたりのカロリー | 376kcal/100g |
人工添加物の有無 | × |
穀物の有無 | × |
病気対策 | ◯ |
自然な風味を追求し、50%以上のチキンを含有しており、愛犬の味覚を満足させます。
100gあたり376kcalという高エネルギー設計で、体重増加が必要な愛犬や活動量の多い愛犬に最適です。
29%以上のタンパク質含有量により、健康的な体重増加をサポートする点も大きな特徴です。
ジャガイモやエンドウ豆が豊富に配合されており、優れた消化性も備えています。
大容量パッケージで提供されるため、頻繁な購入の手間を省けるのもメリットの一つですよ。
\定期コースご利用で最大20%OFF!/
カナガン チキン・サーモンの公式はこちら
10位:健康いぬ生活フレッシュ
価格(税込) | 【単品購入】 210g×4トレー:5,280円 210g×8トレー:9,980円 【定期購入】 210g×4トレー:4,980円 210g×8トレー:8,980円 |
---|---|
タンパク質量 | 14.0%以上 |
脂質量 | 3.1%以上 |
1食あたりのカロリー | 122kcal/100g |
人工添加物の有無 | × |
穀物の有無 | × |
病気対策 | ◯ |
馬肉と野菜を豊富に使用した柔らかな食感のフードです。
人工添加物や穀物類などの懸念される成分を含まないのが特徴的です。
冷凍トレー入りのフレッシュフードであるため、咀嚼力の弱った高齢犬や硬い食感を苦手とする愛犬にも適しています。
栄養管理士と獣医師が栄養バランスを監修しているため、愛犬の長期的な健康維持をサポートしたい方に最適です。
1食分ずつトレーに分けられているため、食欲の少ない愛犬でも賞味期限切れによる無駄を防ぎやすい設計となっています。
11位:デビフ アニウェル ハイカロリー
価格(税込) | 150g:293円 |
---|---|
タンパク質量 | 11.0%以上 |
脂質量 | 10.5%以上 |
1食あたりのカロリー | 165kcal/100g |
人工添加物の有無 | ◯ |
穀物の有無 | × |
病気対策 | × |
低カロリーと高カロリーの2タイプを提供し、愛犬の健康的な体づくりに必要な適切なエネルギー摂取を可能にします。
主原料として鶏肉と鶏レバーを豊富に使用しており、タンパク質はもちろん、適量の脂質やビタミンA、鉄分などの栄養素も補給できるでしょう。
缶詰形式のウェットフードであるため、水分含有量が多く、食べやすさと香りの良さを兼ね備えており、愛犬の食欲を刺激します。
ドライフードと併用することで、好き嫌いの多い愛犬でも満足できる可能性が高いでしょう。
12位:デビフ カロリーエースプラス 犬用流動食
価格(税込) | 286円 |
---|---|
タンパク質量 | 5.0%以上 |
脂質量 | 4.0%以上 |
1食あたりのカロリー | 90kcal/100g |
人工添加物の有無 | ◯ |
穀物の有無 | × |
病気対策 | ◯ |
ユニークな流動食タイプのフードは、高齢犬や幼犬にも適しており、シリンジを用いて給餌できる珍しい製品です。
十分なカロリーを提供するだけでなく、総合栄養食として必要な栄養素をバランスよく配合している点が特筆すべき特徴です。
着色料や発色剤などの人工添加物を含まない無添加フードであるため、体調不良の愛犬にも安心して与えられるでしょう。
流動食タイプに加え、ムース状の製品も用意されており、ドライフードと混ぜることで愛犬の食欲を刺激するのにも役立ちますよ。
少量で高カロリーなドッグフードの適正な給餌量
愛犬の体型が適切かどうかを判断する方法を、成長段階別に詳しく説明します。
- 幼犬期の体型チェック方法
- 成犬期の体型チェック方法
- 高齢犬期の体型チェック方法
幼犬期の体型チェック方法
年齢を問わず、愛犬の体型を評価する指標としてBCS(ボディ・コンディション・スコア)が広く用いられています。
BCSは愛犬の身体状態を基に評価し、以下の5段階で分類されます。
BCS | 体型 | 特徴 |
---|---|---|
BCS1 | 痩せすぎ | ・肋骨、腰椎、骨盤が容易に視認可能 ・腰のくびれと腹部の引き締まりが顕著 |
BCS2 | やや痩せ | ・肋骨が容易に触知可能 ・腰のくびれと腹部の引き締まりが見られる |
BCS3 | 普通 | ・脂肪の付着なく肋骨が触知可能 ・側面から腹部の引き締まりが確認可能 |
BCS4 | やや太り | ・肋骨は触知可能だが脂肪の付着あり ・腰のくびれと腹部の引き締まりは控えめ |
BCS5 | 太りすぎ | ・脂肪により肋骨がほぼ触知不可能 ・腰のくびれと腹部の引き締まりが全く見られない |
成犬や高齢犬にも上記の基準が適用可能ですが、特に幼犬期におけるBCSの重要性は高いです。
犬種や体格によって概ねの適正体重は存在しますが、幼犬は日々成長するため、体重のみで体型を判断するのは困難な場合があります。
特に幼犬は成長に多くのエネルギーを必要とするため、低カロリーのフードでは容易に痩せてしまう傾向があります。
日々のフード選択と併せて、定期的なBCSチェックを心がけましょう。
成犬期の体型チェック方法
成犬も幼犬同様にBCSを用いて体型を評価できますが、成長が完了しているため、犬種別の標準体重をより正確に適用できます。
一般的に知られている主要犬種の標準体重は以下の通りです。
犬種 | 標準体重 |
---|---|
プードル | 3kg~4kg |
チワワ | 1kg~2kg |
ダックスフンド | 4kg~5kg |
ポメラニアン | 1.8kg~3.5kg |
ミニチュア・シュナウザー | 4kg~8kg |
フレンチ・ブルドッグ | 8kg~14kg |
マルチーズ | 約2.5kg |
ヨークシャー・テリア | 2kg~3kg |
シー・ズー | 1kg~2kg |
ゴールデン・レトリーバー | 4.5kg~7.5kg |
ただし、これらの標準体重はあくまで平均値であるため、BCSによる定期的な評価も併せて行うことが重要です。
高齢犬期の体型チェック方法
高齢犬の体型評価も、幼犬や成犬と同様にBCSを用いて行えますよ。
しかし、高齢犬特有の特徴として、消化機能の低下や活動量の減少により筋肉量が減少し、痩せ型になりやすい傾向があります。
加齢に伴うある程度の体重減少は避けられませんが、過度な痩せは免疫力や代謝機能の低下を招き、疾病リスクを高める可能性も。
BCS3に相当する標準的な体型を維持できるよう努めることが重要です。
よって、消化に優しい天然素材を豊富に含むフードを選択することが推奨されます。
少量で高カロリーなフードで愛犬の適正体重を維持する方法
獣医師により健康上の問題がないと診断された場合、愛犬の体重管理には、適切なフード選択と日常生活の調整が重要です。
以下のポイントを意識することで、愛犬の体重を適切に増やすことが可能です。
- 高エネルギー密度フードを中心に給餌
- 適度な運動量の維持
- おやつによるカロリー補給
- 手作りフードでの栄養バランス調整
高エネルギー密度のフードを中心に給餌
愛犬の適正体重維持には、少量で高カロリーなドッグフードの選択がおすすめです。
低エネルギー密度のフードでは、体重増加に必要な量が多くなり、早期に満腹感を引き起こします。
満腹状態が続くと、おやつなどの追加摂取も困難になり、体重増加がさらに難しくなる可能性も。
目安として、100gあたり360kcal以上のエネルギー含有量があるフードが推奨されます。
高カロリーフードの選択により、愛犬の体重不足対策に役立つでしょう。
適度な運動量の維持
高カロリーフードを選択しても、犬種に不適切な運動量では消費エネルギーが過剰となり、体重増加が困難になります。
以下のように運動量や強度を調整し、消費カロリーを抑えましょう。
- 散歩距離の短縮
- 階段や坂道の回避
- 定期的な散歩休養日の設定
- 散歩中の寄り道を控える
また、ドッグランの代替としてドッグカフェなど、新たな遊び場を探すのも一案です。
愛犬にストレスを与えず、自然と運動量を減らす工夫を心がけてください。
おやつによるカロリー補給
高カロリーフードだけでは体重増加が見られない場合、おやつで総摂取カロリーを増やす方法があります。
ただし、人工添加物を含むおやつは依存性が高く、過剰摂取によりフードの摂取量が減少する可能性があります。
対策として、フードと同様の原材料で作られた無添加おやつを選び、フードとのバランスを考慮して与えることが重要です。
また、おやつの時間を定め、過剰な摂取を避けるよう注意が必要です。
栄養豊富な手作りごはんで栄養バランス調整
高エネルギー密度のフードでも食欲が乏しい場合は、愛犬の嗜好に合わせた手作りごはんと市販フードを併用することをおすすめします。
手作りごはんの利点は、食材を自由に選択でき、水分含有量の多いウェットタイプになることです。
十分な水分摂取は消化を促進し、栄養吸収不良による栄養失調のリスクを軽減します。
フードの消化吸収効率を評価するには、排便の頻度と量を観察することが重要です。
排便回数が変わらなくても量が減少していれば、栄養吸収が向上している証拠といえるでしょう。
少量で高カロリーなドッグフードに関するよくある質問
最後に、高エネルギー密度ドッグフードについてよく寄せられる質問にお答えします。
- 体重増加に適したドッグフードの特徴は?
- 愛犬の体重増加に必要なカロリー摂取量はどのくらい?
- フード増量後の下痢にどのように対処すればいい?
- 急激な体重減少と疾病に関連性はあるの?
- 高カロリーフードに急に切り替えるのはだめ?
- 高カロリーな流動食は販売されている?
体重増加に適したドッグフードの特徴は?
ワンちゃんが太りやすいドッグフードには、以下のような特徴があります。
- 動物性タンパク質が主成分
- 高カロリー設計
- 脂質が豊富
- 消化サポート成分が含まれている
- 人工添加物不使用
- 食いつきが良い
上記の条件を満たすドッグフードを選ぶことで、ワンちゃんの健康的な体重増加をサポートできます。
愛犬の体重増加に必要なカロリー摂取量はどのくらい?
愛犬の体重を増やすには、まず日々の必要カロリー量を正確に把握することが重要です。
以下の計算式を用いて「安静時必要エネルギー量(RER)」を算出しましょう。
RER = 70 × {愛犬の体重(kg)} ^ 0.75
例えば、体重5kgの成犬の場合、1日あたり約370kcalが必要となります。
現在与えているフードが1gあたり3.60kcalの場合、1日の適正給餌量は約100gとなります。
まずは毎日の給餌量を正確に計測し、適量を与えることを心がけましょう。
よって、体重が不足している場合は、徐々に量を増やしていくことをおすすめします。
フード増量後の下痢にどのように対処すればいい?
フードの量を増やした後に下痢が発生した場合、主に以下の原因が考えられます。
- 消化不良
- 軽度の食物アレルギー
急激なフード量の増加は消化器系に負担をかけ、下痢を引き起こすかもしれません。
対処法としては、以下の手順を推奨します。
- 一旦、元のフード量に戻す
- 徐々に量を増やしていく
また、軽度の食物アレルギーを持つワンちゃんの場合、フード増量によってアレルギー反応が顕在化することがあります。
元の量に戻しても症状が改善しない場合は、獣医師の診察を受け、必要に応じてアレルギー検査を行うことをおすすめします。
急激な体重減少と疾病に関連性はあるの?
愛犬の食事量に変化がないにもかかわらず、急激な体重減少が見られる場合、以下のような要因が考えられます。
- 発情期に伴う食欲低下
- 口腔内の炎症による摂食困難
- 加齢に伴う筋肉量の減少
- 腫瘍性疾患による代謝異常
- 糖尿病による栄養代謝の乱れ
- 消化器系疾患による栄養吸収障害
- 寄生虫感染に起因する栄養吸収不良
- 腎機能低下による代謝異常
食欲不振による体重減少は比較的容易に気づけますが、内臓疾患に起因する体重減少は外見からの判断が困難な場合があります。
愛犬の急激な体重減少は深刻な健康問題を示唆する可能性があるため、上記のような症状が見られた際には速やかに獣医師の診察を受けることが重要です。
高カロリーフードに急に切り替えるのはだめ?
高エネルギー密度フードは体重維持におすすめですが、以下のリスクも考慮する必要があります。
- 腎臓・肝臓への負荷増大
- 尿路結石形成の可能性
- 比較的高価格
- アレルギー反応の潜在的リスク
愛犬の体重増加を目指す場合、高エネルギー密度フードの増量が必要となりますが、同時に体への負担も増加する可能性があります。
また、同一フードの継続的な給餌は、特定原材料へのアレルギー発症リスクを高める可能性があります。
したがって、高エネルギー密度フードによる体重管理を検討する際は、獣医師との相談を通じて適切な選択をするのがおすすめです。
高カロリーな流動食は販売されている?
360kcal/100g以上の高エネルギー密度を持つ流動食タイプのドッグフードは、市場にほとんど流通していません。
本稿で紹介した比較的高カロリーとされる「デビフ カロリーエースプラス 犬用流動食」でさえ、90kcal/100gと全体的には低カロリーです。
流動食は主に、口腔内の問題や消化器系の不調により通常のフードを摂取できない犬、または食欲不振の犬に給与することを目的としています。
特別な事情や獣医師からの指示がない限り、ドライフードやウェットフードなどの通常の食事から必要なエネルギーを摂取できるよう努めることが重要です。
愛犬の栄養を効率的に補給!少量で高カロリーなドッグフードの活用法
活動的な愛犬や少食傾向のワンちゃんは体重不足になりがちです。
よって、高カロリー、高脂質、高タンパク質のフードを選択することが重要となります。
体重増加を促す他の方法として、散歩ルートの調整による運動量の適正化や、おやつの戦略的な活用もおすすめです。
まずは本稿で紹介したBCS(ボディ・コンディション・スコア)を用いて愛犬の体型を評価し、懸念がある場合は獣医師に相談しながらフードを選びましょう。
本記事で紹介した高エネルギー密度フードを試用し、愛犬の体型変化を注意深く観察してください。